top of page

365

​寝つけずにベランダで

雲ひとつ ふやした

午前三時 聞きなれたオートバイが

過ぎてゆく

日めくりのカレンダー

あの日のまま止まっていた

テーブルで溶けだしたアイスが

泣いているみたいだ

24時間

色んなニュースが飛び込んで

また心がやけにリンクして

いつだって笑えるわけじゃないから

こんなにも

望んでいたはずの朝がこわくて

夜風を浴びていた

歪んだハンガーに

かけたシャツをとり

曳かれた紙を切って

板についた後悔を鞄に忍ばせて

24時間

色んなニュースが飛び込んで

また心がやけにリンクして

いつだって笑えるわけじゃないから

こんなにも

望んでいたはずの朝がこわくて

夜風を嗅いだ

春の花をつんで

夏の流星をみた

すれちがった落ち葉

あたたかな初雪

泣かない強さじゃなくて

泣きながら歩くくらいの

靴で出かけよう

その先で 君にあえたら

bottom of page